• テキストサイズ

OH CHERRY!─山コンビ─

第13章 愛の花を咲かせよう





(そ、そうか、冗談なんだ…

きっとこのサングラス同様、智くんが松岡さんと会ってるなんて、ふざけた冗談なんだ…!!)


俺はプルプル震えながら、取り敢えずサングラスを掛けた(←何故)


「……何も見えねぇぞ?(汗)」


チャラいサングラスの視界の悪さに引きつつ、ポケットの中から携帯電話を取り出す俺


「……そうだよ……悪い冗談に決まってる」


内心、超絶ビクビクしながら、智くんに電話を掛ける


電話は、数回コールしてから智くんに繋がった


『もしもし。』

「あ、もしっ…もしもし智くん?(汗)」

『うん。…翔くんどうしたの?仕事中じゃないの?』

「いや、まだ休憩中で…てか、ささ、智くん今どこ?お家…だよ、ね?」


どうも、自宅ではないっぽい電話の向こうの雑踏に、胸が異様に騒めく


『ん〜ん、外。てか、区役所。』

「区役所?」

『うん、そう。』


何でまたそんなトコにと思っていたら、智くんがちょっと焦った声を出した


『ああ、今行きます!ごめん翔くん、ちょっと呼ばれちゃった…』

「あ、あそう?じゃあ…」

『え?貰って来てやるって…松岡さん良いですって!』


(Σ松っ…!?)


今、智くんの口から最も聞きたくなかったワードが飛び出し、激しい目眩を覚える


「ま、まつ…まつ、まつお…」(←倒れそう)

『ごめん翔くん、ちょっと切るね!』


─ブツッ…ッー…ッー…


今にも倒れてしまいそうにフラつく俺に向かって、事も無げにそう言うと

智くんはさっさと電話を切ってしまった



/ 165ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp