• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第75章 幸甚




私達は全員で、観測棟内へ移動し
プラネタリウムがある場所にやってきた。




そこにはコナンくんに盗聴機をつけた男性、


そして、もう1人…
以前に何度か見たことがある人も、私達が来るのを待っていた。





『えぇ……?なんで…?』


あの顔、あの髪型……、間違いない、
SPだった時に仕事で会った人だ。




諸「若山さん、どうかしましたか?」

『あ、いや…、あの人…』

諸「??あぁ、彼は捜査本部付きの検事だと聞きましたが…、あの人が何か?」

『え、検事?あの人が?』





…転職したわけではないはずだ。



それなのに検事だなんて偽るなんて…


きっと何か事情があるよだろう。




ジッとその人物を見つめていると
彼もどうやら私のことを覚えていたようで
驚き、目を見開いていたけど、お互い敢えて声をかけないままでいようと、アイコンタクトを取るだけに留めておいた。






諸「あの方と、お知り合いですか?」

『んー…、まぁ…そんなとこです。
でも今は、毛利さんの推理を先に聞きましょう?』






全員がプラネタリウム内に集まったところで
毛利さんが口を開いた。





毛「では、鮫谷警部及び大和警部が殺害された事件の
現場検証を始めます。」


越「殺害って…、どうしてここで…?」


美「それは、殺人事件と、ここで研究員が襲われた事件が同一犯によるものだからです。」


越「えぇ!?」




…私は、ここの研究員が襲われた事件のことは聞かされてなかったけど、コナンくんから届いた事件の真相のメールにはちゃんとその事も書かれていて
その事件のことは、タクシーの中で諸伏警部から事前に詳しく聞いていた。






毛「ワニはきっと、隠れ公安だった。
だから事件に巻き込まれたんだ。」



毛利さんの話を聞いたコナンくんは
座席の間の階段の方を向き、指を指した。






コ「きっとあの人もそうだよ。」





…階段の中央辺りには、
自称、捜査本部付きの検事さんが立っているが
コナンくんが指しているのは、その人物ではなく…





コ「…そうだよね?おじさん?」





…コナンくんが見つめているのは
彼に盗聴器をつけた男性だ。





/ 1124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp