第8章 私のストーリー
夜も深くなった頃――
くちゅくちゅと卑猥な音が部屋に響く。
「はぁっ…んっ、あっ……はぁっ……」
シェリーはぐったりしたまま足を開き、秘部を兄のシルフォードに舐められ続けていた。
どれくらいそうしているのかわからない。
シェリーの頭はぼんやりとしており、元々寝たフリをしていたが、今では瞼を持ち上げるのもおっくうだ。
それなのに、シルフォードが蜜を吸う度、ごくりと喉を鳴らす音まで聞き取れるようになっていた。
そんな音ひとつにシェリーはまたしても興奮してしまう。
シルフォードの指がシェリーの秘部を左右に開く。
よりよく見えるようになった蜜壷は愛液を垂れ流し、ヒクヒクと震えながら更なる刺激を求めているようだった。
シルフォードはそんな蜜壷をゆっくりと舐め、舌をくちゅくちゅと出し入れする。
優しく甘い刺激にトロけそうだ。
いや、既にトロけているのだが。
「可愛いよ、シェリー」
時折、シルフォードは真っ赤な蕾を吸い、シェリーを絶頂に誘う。
シェリーは襲いかかる快感の波に抵抗できず、喘ぎながら甘美な刺激に酔いしれていた。
さすがの兄も最後までするつもりはないようで、執拗に舐め続けている。
熱い舌はいつまでもシェリーを舐め続け、それが永遠に続くのではないかと錯覚さえするほどだった。
そして空が少し明るくなってきた頃――
シェリーはパタンと扉が閉まる音を聞き、それと同時に夢の中へ落ちていくのだった。