第18章 呪術界の中心
二人で寄り添い星を眺めながらクスクスと笑う。
こんな綺麗な星空を見たのは初めてだ。東京と言っても山の中だからか空気が澄んでいてとても綺麗で美しい。
「そういえば学生のときもこうやって夜の景色見た事あったよね!あの時は花火だったけど」
「あぁ、あったね。僕達が大喧嘩した時でしょ」
「あの時何で喧嘩したんだっけ?」
「うーん覚えてない。でも多分僕のヤキモチかなぁ」
「ヤキモチ?」
「そう、あの時の僕はまだまだお子様だったからね。ヒナが僕を見てくれるようにって毎日必死だったんだよ。まぁ空回りして喧嘩してたわけだけど」
「ふふっ、高専時代の悟って本当トガってたもんね」
「そりゃあもうずっと大好きで仕方ない幼馴染に、カケラも異性として見られてなかったらトガりたくもなるでしょ」