第18章 呪術界の中心
「はい、いっぱい水飲んでね。無理させちゃったから」
結局あのあと3時間は悟に離してもらえず、ただひたすらに甘く溺れるような快楽の中彼に抱き潰された。
上半身裸のまま下にグレーのスウェットを履いた悟は、どこからか戻ってくると手には水のペットボトルが握られていて、毛布へくるまっていた私へと手渡す。
「ありがと、でも無理させた自覚があるなら今度からはもう少しお手柔らかにお願いします…」
「えー、そればかりは聞いてあげられないお願いだなぁ」
どうやら今後も手加減はしてもらえなさそうだ。それに…
その姿のまま廊下に出るなんて、明らかに私達の今までの行為を周りに知らしめているみたいで、どうか彼が廊下で誰も会っていない事を願うしかない。
そもそも、悟の裸を誰かに見られるのも良い気はしないわけで…まぁ上半身だけど…それでも彼の魅力的な姿を他の人に見られるのは嫌だ。
私ってこんなに独占欲強かったっけ。いや、強くなったのかもしれない。
「ねぇ、少しだけ夜の散歩に行かない?」
「お散歩?」
私へと甲斐甲斐しく丁寧にパジャマを着せてくれる悟をキョトンと見上げれば、悟は楽しそうな笑顔を見せる。