第18章 呪術界の中心
必死になって悟へとしがみ付けば、彼は嬉しそうに微笑みながら容赦なく腰を打ち付けた。
気持ちい良い。気持ち良すぎて…何処もかしこも快楽でどうにかなってしまいそうだ。
月明かりに照らされた薄暗い部屋の中、悟の逞しく美しい裸体が私に影を落とす。
「…んっ」と時折聞こえてくる悟の甘く色の含んだ声がたまらなくて、私の背中はゾクゾクと歓喜に震える鳥肌が立った。
「…はぁっ…んンッ」
私だけが悟のこんな姿を知っている。誰も敵うことなく最強の男の乱れた姿を知っている。
そう思うと、さらに愛しさが込み上げてきて、彼の頬を伝う汗をそっと手を伸ばし拭った。
さらさらとした白髪の髪へと触れれば、余裕を無くし眉間にシワを寄せた悟が愛おしそうに私へと口付ける。
そんな彼への愛しさが抑えきれなくて、快感の中ギュッと下半身へと力を込めれば「うわ、ヤバイ」とニヤリと口角を上げた悟と視線が交わった。