第14章 ♪龍地洞ってどんなとこ?
「ここが蛇たちの住まう処じゃ。」
案内された場所は、縦にも横にも広いトンネルのような洞窟。
「こんなだだっ広い場所に住んでるんですか?」
蛇のサイズじゃない気が…。
「そうじゃ。見ての通り、大岩のように大きな蛇もおる。これは這いずった後じゃ。」
指差す先には、そうと見えなくもない蛇行した溝が幾つかある。
「げ…。」
顔を引き攣らせた私を、その人は面白そうに見ていた。
「ではの。気をつけるんじゃぞ。」
「え、紹介してくれるって…。」
「紹介はしたぞ?住処をな。」
そう言って、踵を返す。
「やられた…。」
その後ろ姿を見送ってから、改めて見回した。
「「…どうするの?」」
双子はげんなりしながら私を見る。
骨が折れるって言いたいんでしょ?
分かってますって。
「ま、なるようになるさっ。」
うしっ、と小さく気合を入れた。