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* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】

第29章 ◆ 助けたい君 ◆ 夢主視点 ◆ ④ ◆







「自己紹介しようか!お嬢さん」

ウタ)「⋯え?」

「自己紹介。まずは私からね」

ウタ)「ぁぇ、待って」

「私はアヤ。トラファルガー・ロー率いるハートの海賊団の1人。あ、ついでに人妻ね。ここポイント」

ウタ)「⋯分かってたけど⋯海賊、なんだ」

「海賊はお嫌い?」

ウタ)「私は⋯シャンクスの娘の⋯赤髪海賊団の音楽家ウタ。それが私⋯」

「うん⋯そうだね⋯ごめんね」

ウタ)「なにを、謝るの?」

「あなたを助けたかったんだけど、実際助けたのは私じゃないし⋯あなたを攫うなんて言っときながら大した事出来なかったから」

ウタ)「そんな、事ないよ⋯ありがとう」

「んで、相談なんだけど」

ウタ)「?」

「やっぱり攫われてくれない?私あなたを攫いたい」

「「「?!」」」






周りが息を飲んで
ウタちゃんは目を丸くしていた




とんでもない事を言ってるのは分かってる




殺気を向けられるのも分かってる




でも⋯私は⋯






ヤソップ)「おいおい、嬢ちゃん」

「ちょっと黙ってて」

シャンクス)「⋯⋯」

「そんなに睨まないで。親の前で堂々と誘拐しようとしてるんだから睨まれても仕方ないんだけどね」





睨む顔は変わらず
顔色1つ変えないシャンクスに
私は小さく笑って見せたが
シャンクスは私から目を離さなかった





警戒⋯とは何か違う気がする





そんな事を考えていたが
ウタちゃんが口を開いたので
シャンクスの事は後で考える事にした








ウタ)「どういう、事?」

「私と冒険しよう?」

ウタ)「⋯ぇ?」





思ってた答えと違ったのは
ウタちゃんはまた目を丸くしていた








「あなたが今まで出来なかった冒険。世界を見に行こう。私はね、世界は広いって教えてもらった。だから一緒に見に行こう?」

ウタ)「⋯⋯」

「あなたの大好きな家族じゃなくて、私と冒険⋯どう?」

ウタ)「⋯私は、」

「うん」






私の問いかけにウタちゃんは口を閉ざしたが
しばらくしてゆっくり口が開いた







私はウタちゃんの答えを待った

















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