第72章 ★ 前夜祭 ★ ロー視点 ★ ② ★
そのままアヤを見ていたら
猫と話していたアヤが顔を上げて俺に目を向けた
目が合って俺は能力を使ってアヤの前に飛んだ
「いい子で待っててねって書いたじゃん」
ため息混じりに言われた
ロー)「…俺はいい子じゃないからな」
「そうでしたね。ローは悪い子だった」
ロー)「…海賊だからな」
「はぁ…まじで修行し直そう…ローの気配が読めなさすぎる」
ロー)「他が読めばいいだろうが」
「駄目でしょ…何かあった時の事を考えたら…」
嚇母)“あ、そうだった…これ…頼まれ物”
「おっ。出来たんだ…ちょうど良かった」
アヤは猫から何かを受け取った
ロー)「…それは?」
アヤは小さく笑いながら
手すりから立ち上がり俺に体を向けた
俺は少し首を傾げアヤを見ていたが
アヤは右手を上げて俺を呼んだ
自分から来ればいいだろうが
なんで来ないんだ?
俺は不思議に思いながらもアヤに近付いた