第71章 ☆ 前夜祭 ☆ 夢主視点 ☆ ① ☆
「…気に入ってくれたなら、また踊ろうか?」
ローが気に入ったって言ってくれた
それが凄く嬉しくて
カカシやジジィに気に入ったって言われた時でさえ
こんな事言った事ない
「…ローが、見たい、なら、だけど…」
自分で言ってて恥ずかしくなった
ローは答えずにじっと私を見ていた
私はその視線から逃げる様に…顔を逸らした
嚇母)“はぁ…アヤがこんな事言うの初めてだから…”
「もー!嚇母!変な事ばっかり言わないで!」
嚇母の言葉に余計に恥ずかしくなって顔が赤くなる
嚇母に詰め寄り恥ずかしさを消すように叫ぶも
嚇母は腕を組みながらプカプカ浮いてるだけだった
嚇母の言葉にむくれていれば後ろから小さな笑い声が聞こえた
ローに顔を向ければ
ローは口元に手を当てて視線を逸らして肩震わせていた
「笑うなし!もー!」
嚇母)“見て欲しいならちゃんと言いなよ。ローに見て欲しいんでしょ?”
「ろ、ローが見たいって…言うなら…」
私の言葉にローは更に肩を震わせた
「も、もー!なんで笑うの!」
顔を赤くしながらローに向かって叫べば
ローは落ち着いたのか私に視線を向けた