第10章 ★ お披露目 * 夢主視点 ★ ① ★
「私は恐らく…この世界の人間じゃない」
「「「「えーーー?!?!」」」」
背中から聞こえた
最早叫び声に近い声に思わず耳を塞ぎたくなった
ロー)「うるせぇぞ」
シャチ)「いやいや!うるさくなるでしょ!」
ベポ)「そうだよ!キャプテン!」
ペンギン)「これはこの2人じゃなくても叫びます!」
イッカク)「私もペンギンに同意です!」
思ってた通りの反応に笑ってしまった
「ふふっ。まぁ、叫びたくなるよねー。分かるよー。だからどっかの陸に着いたら何も知らさずに皆と別れたかったんだけどさー」
ロー)「お前、別れた後どうするつもりだったんだ?」
どうする?
1番自分に聞きたい事をお兄さんに聞かれ
思わずお兄さんに目を向けた
お兄さんはまっすぐ
私を見ていた
「帰る方法を探すかこの世界で生きていこうか悩んでる」
ロー)「悩んでる?」
私は海に視線を戻した
「別に今すぐ帰れなくてもいいんだー。多分あっちでは死んだ事になってると思うからさー」
ベポ)「え、なんで?!」
シャチ)「そんな事、あるのか?!」
「あるんだよ。任務の失敗って言ったらいいのかな⋯いや、失敗はしてないんだけど、私の体が見つからなかったら死んだか、恐らく敵に渡って、拷問とかで情報を取られて殺されたって思うだろうし⋯いや、拷問されても情報なんか吐かないけどさ⋯まぁとにかく里にもどこにも帰れないと思うんだよね。そうしたら戻っても抜け忍になるしか無くなるんだよー…多分だけど…」
そうは言ったけど
3代目やカカシなら…探してくれる…かな
ジジィなら⋯
やっぱり帰った方が…いいのかな…
そんな事を考えていたら
お兄さんの言葉に考えるのをやめた
今考えても仕方ないしね
後にしよ!
ロー)「ヌケニン?」
「あぁ…私、忍なんだー」
ロー)「忍、だと?」
「そっ!簡単に言えば忍者だねー」