第10章 ★ お披露目 * 夢主視点 ★ ① ★
「…お兄さんすごいね…多分お兄さんの考えで合ってるんじゃないかなー」
ロー)「…ありえるのか?そんな事」
「だーかーらー最初に言ったでしょ?自分でもよく分からないんだけど、どこから来たと言うなら、どっかから流れて来たんでしょうねって…私そう言ったと思うんだけどなー。嘘だと思ったでしょ?」
ロー)「っ、」
私は顔だけお兄さんに向けてすぐ前に戻した
お兄さんは驚いた顔をしていた
「最初は驚いたんだよ。よく分からない単語ばっかだったし、文字は読めないし、でも言葉は通じてるし?意味分かんないじゃん。だからね、喋れない事にしちゃって情報だけ頂こうとか思ったんだけど、最初に普通に喋っちゃったし、記憶喪失とかも考えたんだけど、このお兄さんに通じなさそうだったからさー」
シャチ)「待って待って、ちょっと待ってくれ…全然分からない」
ベポ)「オレも」
私は胡座をかいていた足を前に伸ばし手を後ろに付いて楽な体勢で
視線を空に向けため息を付いた
「私は恐らく…この世界の人間じゃない」