第39章 ☆ 手配書 * ロー視点 ☆ ① ☆
海から出てきたのは冥王シルバーズ・レイリーだった
俺達は当然出てきた大物に少し身構えた
「あれ?おじさんだ。この前ぶりですね」
俺の後ろに立っていたアヤが呑気に声をかけた
その声に俺達は少し力が抜けた
冥王におじさんって…
どこで知り合ったんだよ…と思ったが
そういやヒューマンショップでなんか話していたな
レイリー)「おぉ!また会ったな。お嬢さん」
冥王屋はアヤに気付いて近寄ってきた
「おじさん。ここまで泳いできたんですか?お元気ですね!」
レイリー)「はっはっ。まだまだ若い者には負けんさ」
困惑してる俺達を置いて話しだす2人
俺は放置して2人の話聞いていた
「普通、船を使って移動するんじゃないんですか?」
レイリー)「嵐で船が沈んでね。ここまで泳ぐ羽目になってしまったのだよ。若い者には負けんが思ったより体が動かんものだ。年をとったよ」
「それでも凄いですね。かっこいいです!」
レイリー)「お嬢さんのように笑顔の素敵な女性に言われると照れるな」
「ふふっ。あなたのような方は私にはもったいないですね。ここまではお散歩ですか?」
散歩でここまで来るか?普通
いや、それより『嵐で沈んだ』と言っていたな
そんな遠くから泳いできたのか
いまいち事の重大さに気づいていないアヤと
笑いながら話していた冥王屋が俺に目を向けてきた
レイリー)「あぁ。そうそう。ルフィ君がこの島にいると推測したのだが」
ロー)「!」