第31章 ☆ 戦の前夜祭 * ロー視点 ☆ ① ☆
「皆がどう思ってるのか知らないけど皆が思ってるほど私綺麗な人生を歩んでないよ。忍だもん。本当に色々やったから」
アヤは視線をまたベポ達を向けた
「それに私、シャチ達には言ったと思うけどな。特技は暗殺って」
シャチ)「え?!あれ冗談なんじゃ」
「えー?冗談だと思ってたのー?」
ペンギン)「え?じゃあ本当?」
シャチ)「え?!だってめっちゃ笑ってたじゃんか!」
ベポ)「本当なの?」
「…どうせ嘘だと思われるなら本当の事言うかもね」
シャチ)「え?!じゃあ本当の事、なのか?」
「さぁ?どうでしょ」
アヤは笑って画面に視線を戻した
『裏の仕事って綺麗な仕事じゃないからさ。平気で人の命をおもちゃにする様な任務もあったんだ。まぁおもちゃにされる側にもなった事ある。尋問、拷問、誘拐、任務ならなんでもやったし、やられたし』
前にアヤが言っていた事を思い出して俺はアヤを見た
アヤは画面に顔を向け「戦争なんて参加しなくていいよ」と呟いた
その呟きは風に消えた