第28章 ★ 過去 * 夢主視点 ★ ① ★
私はベットの上に膝を抱えて頭を預けて
さっきの夢の事
カカシの事を思い出していた
…カカシ…
私もあんたも…もう大丈夫だよね
私は左の小指に付けてるリングを手を取って
祈る様におでこに持って行った
幸せになれよ、か
それはこっちのセリフだよ
カカシの幸せを祈ってるよ
ここでずっと…祈ってるよ
カカシの額当ても無くしてしまったから
もうカカシとの繋がりは
このリングだけになってしまったけど
私はあんたに貰った物…忘れないよ
ありがとう
里にいる彼らの幸せも祈ってるよ
彼らなりにずっと私に伝えていてくれていたのに
私は《生きてほしい》という彼らの気持ちに気付けずに
こっちに来てしまった
もし、もう1度会えるなら彼らにお礼を言いたいな
《里の皆は家族》の意味が…やっと分かったよ
ありがとう
この気持ちだけでも皆に届けばいいな
カカシ…私はこの名前で生きていくよ
もう誰にも取らせないから
《アヤ》は守っていくから安心してね
止まっていた涙が零れそうになった
その時ドアが開いた
☆☆☆
勝手に《里の皆は家族》とか言ってるけどいいよね
☆☆☆