第95章 ★ 出発・再会 ★ 夢主視点 ★ ① ★
この白い人…ガイのあの攻撃を食らったのに
まだこんなに動けるのか…
長のチャクラを借りてなかったら
危なかったかもしれない
って思うぐらいギリギリの戦いになってしまう
白い人と武器を交えていたら
近付いてくる大きな気配に気付いて
私はカカシの横に飛んだ
私達と白い人の間に…男の子が立っていた
この子…どこかで…?
その後ろ姿は…何故か一瞬師匠に見えたからか
私は…その子から目が離せなかった
カカシ)「…ナルト…」
「え?」
思わずカカシに目を向けたが
すぐに男の子に視線を戻した
彼が…師匠の息子の…ナルト…?
「あれが…あのナルト?」
カカシ)「…そうだよ。俺の教え子」
「…彼…大きくなったね…」
カカシ)「…そうだな」
このままナルトの戦いを見ようかと思ったけど
時間がない事を言いたいのか
嚇母が視界の端に姿を現した
分かってるよ
横目で嚇母に視線を向ければため息をつかれた
私は落ち着かせる為に小さく息を吐いた
カカシに目が向けれない
カカシもナルトから目を離してないからこのままでいいや
「…カカシ…後で、話がある…と言うか…私はあんたと話す為にここに来た」
カカシ)「…」
「すぐ戻る事になる…もう二度と会えなくなるけど…話すまで…それまで死なないでね」
カカシ)「…アヤ…オビトが…」
「…知ってる…言わなくていいよ…知ってるから」
カカシ)「…」
「私、ちょっと用があるから…後で話そう?…渡したい物もあるし…それまでにこの戦争を終わらしといてね」
カカシ)「本当に勝手な奴だよね。お前」
「そうかなー。これでもだいぶ変わったと思うんだけどなー」
カカシ)「…お前そこ…死ぬなよ…」
「ふふっ…了解、隊長…行ってきます」
カカシ)「はいはい」
カカシに『行ってきます』って言えば
『早く行け』と言わんばかりに頭を雑に撫でられた
ローでももっと優しいのにー
でも、懐かしい感覚に…少し安心した
さっき触られた時は
ローじゃない事が少し嫌だったのに
今は安心したんだ