第92章 ☆ 説明前 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
*♡*
アヤから力が抜け
動くのをやめて顔をあげれば
肩で息をし焦点の合っていない目
今にも閉じそうだ
ロー)「まだ頑張れるな?」
アヤが返事をするように小さく頷いたのを確認して
俺は体を起こして腰を動かした
「ゥ、ふっ、ぁはっ、アァッ、んふっ」
動かす度に出るアヤの声を聞きながら逃げようとするアヤの腰を掴んで激しく動かせば小さく聞こえた
アヤの呼ぶ声
アヤに目を向ければ
アヤは顔を逸らして目を閉じて俺を見ておらず
無意識か、気のせいか
そんな事を考えていたらまた呼ばれた気がした
動くのを止めアヤの頬に手を当てて視線を向かせた
ロー)「呼んだか?」
「…」
ロー)「アヤ?」
「…ろ、ぉっ…」
ロー)「大丈夫か?」
「…ろ…ろぉ…」
俺の目を見て何度も呼ばれる名
ロー)「どうした?」
と声を掛ければ小さく微笑んで
「…すき…」
と…掠れた…最早吐息に近い声で言われた