第92章 ☆ 説明前 ☆ ロー視点 ☆ ① ☆
ロー)「キスも駄目なのか?」
「…だって…」
ロー)「…アヤ…」
「んっ!」
視線を外した時に顔を逸らした事により耳が俺の前に出てきた
こいつ…そんなにいじめて欲しいのか
耳元でわざと熱の篭った声で名を呼べばアヤの体が小さく跳ねた
そのまま耳元にキスをすればアヤの口から漏れる吐息
ロー)「…嫌か?」
「…っ…もぅ、…ばかァ、」
耳元から顔を上げれば顔を逸らしたまま息を上げるアヤが見えて
ロー)「…抵抗しないならこのままヤるぞ」
と言えばアヤはゆっくり顔を向けた
その顔は頬を紅く染め歯を小さく食いしばって睨んでいた
ロー)「どうなんだ?」
「…抵抗しても関係無いくせに…ろぉのバカッ…我慢…してたのに…」
目を涙を浮かべ恥ずかしそうに言われた
我慢してたのか
ロー)「我慢する必要あるのか?お前が俺を求めるなら俺は答えるぞ」
俺の言葉を聞いてアヤは視線を逸らして口を開いた
「…だって…」
ロー)「…なんだ?」
「…だって…朝が来れば…皆のローだもん」
ロー)「…」
「…私が独り占め出来るのは…夜だけだもん」
ロー)「…そんな事考えてたのか」
単純に驚いた
アヤの言葉に驚いていればアヤは俺を見上げるように視線を向けた
「だって、そうでしょ?」
ロー)「…」
「だから…我慢してたのに」
そう言ってアヤは顔を逸らした