第37章 姫の年越しシリーズ(2025年)・1月1日
秀吉「無理してないか?」
「無理してない!すごく行きたいよ?
でも……恥ずかしいからあまり見ないでね」
秀吉「…………わかった」
秀吉さんが内心で悶絶していたとは知らず、私は『いつにしようか?』と呑気に話しながら安土城の大手門をくぐったのだった。
ふと見上げると天主に人影が見えた。
「あ!信長様だ!」
秀吉「ん?良く見えるな」
「ほら、こっちみて『にや』っとしてるよ」
信長様に会釈しながら思った。
あの方はニセの兄妹同士がいつわりの皮を捨てたがっていることに気がついていのかもしれない、と。
秀吉さんルート END