第26章 恋人紹介
「まず憂太は、彼女に刀の扱い方を教えてもらって徹底的にシゴいてもらいな。ついでに真希も、リンちゃんこう見えて体術ピカイチで良い動きするからね、きっと良い勉強になるよ。さっすが僕の恋人って感じでしょ♡」
……最後のセリフいる?
というか、悟って私の体術とか動きピカイチだと思ってくれてたんだ…なんか…特級術師に褒められて嬉しいかも。
「あ、そういえば生徒達の紹介がまだだったね!コイツら反抗期だから僕がちゃっちゃと紹介するね〜」
反抗期というか…悟が悪い気がするんだけど…
「まずは呪具使い禪院真希」
やっぱり禪院家の子で合ってたか。美人さんだなぁ
「よろしくね、真希ちゃん」
「うっす」
「呪言師の狗巻棘、おにぎりの具しか語彙がないから会話頑張ってね」
「了解です!よろしく棘君」
「こんぶ」
そっか!それでさっきしゃけって言ってたんだ!謎が解けた!!
「そんでまぁパンダは知ってるか、あと憂太の説明もしたしね」
「よろしく頼む、リン」
「よろしくお願いします!影千佳さん」
「うん!よろしくねパンダ君と憂太君」
「とまぁこんな感じで、一年生は全員で4人だよ。それじゃ僕そろそろ行かないといけないから、さっそくだけどリンあとは頼むよ」
「うん!任せて!!」
「あーあと棘、君は午後からご指名で一件任務入ってるから憂太と一緒に行ってきてね。まぁ憂太は棘のサポートだ、というよりは見学だね。しっかり棘を見て勉強しておいで。それじゃあ皆、任務までの時間鍛錬に励んでね!」
「しゃけ」
「はい!わかりました」
ポケットへ手を入れながらニコリと微笑む悟に、私は「任せて!」と意味を込めガッツポーズをして見せると任務へ向かっていく悟へと手を振った。