第20章 心配症

悟は頬を染める私を、そのままくるりと正面へと向けると「傷がないかチェックしないと」と言ってニコリと笑う。



まずは頬、そして首、腕へとキスを落としていく。



「…っさ、とる…くすぐったぃ」



その行為がくすぐったくて、恥ずかしくて、少しだけ声が震えてしまう。




「ここまでは平気そうだね…じゃあ次はこっちかな」




そう言って悟は意地悪げに私を見つめてから、私の胸を見下ろすと、そのまま胸の柔らかい部分へとキスを落とした。



ビクッと思わず反応してしまう私の身体。悟は今度はそのまま右手をキスしたのとは反対の胸へ触れると、そっと膨らみを優しく触る。



「…ふっ…あ…さとる」



その手は少しずつ動きを早めると、私の白く膨らんだ胸をやわやわと揉みしだいていき、そのまま先端へと触れると、ツンツンと弾くようにして弄んだ。



「リン…」




悟の色っぽい瞳が、私を優しく見下ろす。




そしてそのまま顔をかがめると、私の蕾を口内へと含ませた。




「…んっ…あ…」




優しく、そして少しずつ激しく快楽を与えられる。それはまるで…飴玉を舐めるようにして舌先でソレをチロチロと転がしていて…私の胸元へと顔を埋める悟の白髪の頭へ思わずぎゅっと力を込めた。




「リンの声、可愛い…」



ピクピクと反応してしまう私に、悟は嬉しそうな表情を見せると、軽く口を開き私の唇を深く塞いだ。




「……ふッ…んﾝ…」




お風呂に浸かっているせいか、舌先がやけに熱くて口の中が溶けてしまいそうだ。



お互いの絡まり合う舌がぴちゃぴちゃっと音を上げ、浴室のせいかその音がやけにいやらしく私達へと届く。




私はその口付けについて行くようにして、必死に悟の首元へと腕を回すと、悟はうっすらと目を開けて満足そうに口角を上げた。