第12章 トランプ勝負
ルカ「ふーん…わかってんじゃん」
ヨクバリード《それに2人だけで…このヨクバリード様の船の中に潜り込むとは見上げた度胸だ。その度胸に免じて…チャンスを与えてやろうじゃないか》
ジョー「チャンスだと?」
ヨクバリード《もしこの俺に勝てたら…ここから逃がしてやる。だが、俺に負けたら…賞金首として大人しく捕まれ。こっちも余計な損害を出すのは嫌なのでな》
ジョー「どうするルカ」
ルカ「戦うより楽そう。いいよ、勝負しよう」
ルカはカードに手をかけた
ヨクバリード《おっと…。貴様にカードは触れさせん》
ルカ「………」
ヨクバリードはカードを切る
ヨクバリード《本当の勝負師と言うものを見せてやろう》
ヨクバリードはカードを配る
ルカ「わかった。ならアタシじゃなくてジョーが戦う」
ジョー「俺…!?」
ルカ「大丈夫!ジョーは普通に強いから。お願い」
ジョー「わかった。俺が相手だ」
ヨクバリード《交代をしたところで…小細工をしないと言う確証は無いからな。お前たちには…オープンカードでやらせてもらうぞ》
ルカ「圧倒的に不利じゃんこんなの」
ヨクバリード《フッ…》
ヨクバリードは座った
ジョーも座り、カードを手に取った
ヨクバリードはカードを捨て、山札の真ん中からカードを抜き取る
ジョー「おい!」
ヨクバリード《何だ?》
ジョー「今度はお前がイカサマしたな」
ルカ「うん。それもかなりわかりやすい」
ヨクバリード《フッ!何を馬鹿なことを》
スゴーミン《そうだそうだ!イカサマなどあるわけがない!》
スゴーミン《オラたちはちゃーんと見てたぞ!オラたちが証人だ!なーみんな!》
周りにいるゴーミンたちも同調した
ヨクバリード《証拠がなければイカサマなど存在しなかったと言うことだ。何か文句があるか?》
ジョー「フッ……なるほどな。最初からそういう魂胆か」
ルカ「………」
ヨクバリード《さ、決着をつけさせてもらうぞ、賞金首共。フォーカードだ》
ジョー「待て。俺がまだカードを交換していない」
ヨクバリード《無駄だ。どうやってもこの俺には勝てん》
ジョー「最後まで……わからないじゃないか」
ジョーは山札からカードを取り、並べる
左から10、11、12、13
ヨクバリード《まさか…!》