第9章 ニキニキ!拳法修行
「「「えい!えい!えい!えい!」」」
翌日もアイムとは修行に励んでいた
「よーし!その調子だ!フンフン……ん?」
アイム「?」
『?』
青年の視線の方を見る
そこには気合十分のハカセが歩いてくる姿が
アイム「ハカセさん……」
『ハカセ…』
ハカセ「僕にも…拳法教えてください!」
「無駄なんじゃないのか?」
ハカセ「何もしなかったら…僕は置いてかれるだけだ!!でも…今からでも始めたなら…僕も…変われるかもしれない!」
「…………」
ハカセ「…………」
「よーし!みんなで一緒に修行すんぞ!俺もニキニキのワキワキだ〜!」
ハカセ「ニキニキ…?」
アイム「ワキワキ…?」
『?』
ハカセ・アイム「はい!」
修行を続けているとアイムのモバイレーツが鳴る
ナビィ《マタザンギャックガ出タヨ!今マーベラスタチガ戦ッテル!》
「行くんだろ?」
アイム・ハカセ「はい!」
『うん』
アイム「このままでいるのは嫌なんです」
ハカセ「まだ修行始めたばっかりだけど…僕があいつと戦わなきゃいけないんだ。僕が…変わるために」
「…そっか」
アイム「すみません…。戻ってきたら修行の続きを…」
「んーにゃ、俺の教えることなんてもうねぇよ」
アイム・ハカセ「え…?」
「修行なんて本当はどこでもできるんだ。高みを目指し、学び、変わろうとする気持ち。それさえあればな!」
3人は頷いた
アイム「マスター、最後に1つだけ。よろしければお名前を教えて頂けませんか?」
「俺、ジャン。漢堂ジャン。虎の子だ」
アイム・ハカセ「虎の子……?えぇーー!?」
『虎の子……だったんだ』
「知らなかったの?マスター・ジャンは、虎に育てられた戦士でゲキレンジャーのゲキレッドなんだよ!」
ジャン「早く行け、仲間たちが待ってるぞ」
3人は頷いてお辞儀をしてみんなの元へ走り出した
『(私は、変われた、かな…?ゴーカイジャー、としては……戦えない、けど……邪魔な奴、倒すくらいは……)』