第40章 夢を掴む力
ルカ「噂には聞いてたけどね。クティス星の奴らのこと…」
ハカセ「相当ヤバイ奴らだよ」
ガイ「でも…ちゃんのこと被験者番号で呼んだってことは……ちゃん……」
ルカ「ガイ!」
『いいの。いつかは言わなきゃいけないと思ってたから』
ハカセ「…」
『話すよ。思い出したこと、全部』
アイム「ですが…」
『大丈夫だよ、アイム。でも…どこから話せばいいんだろ…』
マーベラス「……クティス星はお前の住んでた星か」
『違う。元いた星は違う場所。あそこには攫われてきた』
ジョー「攫われて…!?」
『うん。クティス星の人たちが星に来て、ザンギャックが暴れている隙に両親を殺して私を袋に詰めた』
「「「!」」」
『そのまま船で運ばれてクティス星に連れて行かれた』
マーベラス「…そうか」
ルカ「が112番ってことは……他にもいたの?捕まった子たちが」
『いたよ。実験室から叫び声が聞こえたから。でも…話すことはなかった。私だけ別の牢に閉じ込められてたから』
ガイ「叫び声……」
『辛かった。電気を流されたり、薬物入れられて…痛みで寝れない日もあった。体中切られたり、反抗すれば殴られたりした』
アイム「酷い…」
『それが何年か続いて……ザンギャックが攻めてきて…。カプセルに入れられて、記憶を消された』
ハカセ「でも何で記憶を…」
『研究結果をザンギャックに渡したくなかったから。横取りされるくらいなら、資料を燃やして本人の記憶を消す。そうすればザンギャックに研究結果を知られずに済む』
ガイ「なるほど…」
『でも…1人知った奴がいた』
マーベラス「…バスコか」
『うん。カプセルに入れられて意識を失う前…バスコが研究室に来て私を見た。次に目が覚めた時には全て忘れて、どうしたらいいかわからずにいたところにマーベラスたちが来たの』
ルカ「そうだったんだ…」
ガイ「酷いです…あんまりですそんなの!」
『辛い記憶だけど……今はマーベラスたちがいる。だから大丈夫』
ガイ「ちゃん…」
マーベラスはの頭を撫でた
マーベラス「よく頑張ったな」
『!……うん』
辛い記憶には負けない
大事な仲間がいる
進んでいける
『ありがとう、みんな』