第38章 相棒カイゾク
ガイ「それじゃ、お父さんお母さん、よろしくお願いします」
走輔「お願いします」
『します』
ガイはスピードルとベアールVの前に拡声器を
スピードル《おい!マッハルコン!》
ベアールV《マッハルコンちゃん!》
マッハルコン「!?お、親父…!?お袋…!?」
声に驚き振り返るマッハルコン
スピードル《ヒューマンワールドがガイアークに襲われてピンチなんだ!》
走輔「そうだー!」
ベアールV《うちらの力じゃ、バリアに邪魔されてヒューマンワールドに行くことができへんのよ!》
走輔「そうだそうだ!」
ガイ《お願いだ!君の力でバリアを破ってくれ!》
マッハルコン「嫌だね!何で俺がそんなことを!」
マッハルコンはそのままサーキットを走り抜ける
ガイ「あちゃー……めっちゃ反抗期ですね」
ベアールV「うちらが正義の味方で忙しくて留守がちやったのがあかんかったかなぁ…」
スピードル「ドルドル…」
走輔「……んんっ、貸せ!こういうのは俺に任せろ!」
走輔はガイから拡声器を取った
走輔《んんっ、あーあーあー、そこの不良炎神、止まりなさーい。左に寄せて止まりなさーい》
マッハルコン、反応無し
『無視だね』
走輔《…!…君は!ご両親のこんな姿を見て、まだ暴走行為を続ける気か!見ろ!お袋さん泣いてるぞ!》
ベアールV「えぇっ、うち、泣いた方がええ?」
走輔《生まれたときのお前はな、こんなに可愛くて純粋な瞳をしていたのに…!》
ガイ「…今日初対面ですよね」
『うん』
走輔「うるさいよ、ヨロイくん、女神ちゃん」
ガイ「ガイです」
『だよ』
走輔「どっちでもいいよ!」
『うるさい…』
ガイ「ちゃんが珍しく嫌な顔をしている…」
走輔《家族3人でこたつを囲んだ、幸せな日々はどこへ行った!》
スピードル「うち…こたつなんかないぜ?」
ベアールV「ないない」
走輔《いつからそんなふうになってしまったんだ…!先生は悲しいぞー!!》
ガイ「いや、いつから先生?」
『何これ』
走輔は見張り台から体を乗り出した
ガイとは急いで走輔の服を掴む
走輔《お前は、正義の味方の両親から生まれた、正義の味方だろ!!》