第36章 夢を叶えて

今日の買い出し当番のルカ、ハカセ、は帰り道を歩いていた

ハカセ「ルカ〜、ちょっとくらい持ってよ…」

ルカ「だーめ、あんたは体なまってんだから少しは運動…」

『ルカ？』

ルカはいきなり側転

手には500円玉が

ハカセ「この星で拾ったお金はお巡りさんに届けるんだよ」

ルカ「わかってるって」


ﾄﾞｫﾝ！


ルカ「！」

手に持っていた500円玉が銃弾によって弾かれ、側溝へ落ちてしまった

スゴーミン《海賊共、今度こそ抹殺する！》

ルカ「よくもアタシのお金を…！」

ハカセ「わかってないじゃん！ルカのじゃないって…！」

ルカ「んっ！」

ルカはハカセの顔にげんこつ

『（ルカらしい…）』

ルカ「行くよ！」


「その必要はないよ」


木陰から1人のサングラスをかけた男性が現れた

スゴーミン《！…なんだ貴様は》

「通りすがりの…宇宙実業家さ。ちょっとルカ・ミルフィーと話がしたいから、お引き取り願えるかな」

スゴーミン《ふざけるな！》

「とりあえず…これでどう？」

男性はスゴーミンに札束を渡した

スゴーミン《こ…こんなに…！？…ふざけるな！こんなはした金…！》

「じゃーあ…さらにドーン」

持っていたアルミケースを開くと中にはたくさんの札束が入っていた


スゴーミン《おぉ…！！》

「皆さんでどうぞ」

スゴーミンはアルミケースを受け取った

スゴーミン《かなりあるぞ…！》

スゴーミン《急用思い出した！今日のところは許してやる。次は必ず抹殺するからな！》

スゴーミンたちは帰って行った


「地獄の沙汰も金次第…」

ルカ「何あんた、余計なことして！」

「久しぶり、ルカ。迎えに来たよ、君を」

男性はサングラスを取る

ルカ「カイン……？」

ハカセ「………」

『？』



―――ガレオン―――


マーベラス「ルカの幼馴染？」

ハカセとはガレオンに戻り、さっき起きたことを皆に報告した

ガイ「それって…もしかしてもしかすると、元カレさん…ですかねぇ！？はははははっ！」

ナビィ「ソウダソウダ！感動ノ再開、間違イナインジャナーイ！」

ハカセ「知らないよそんなこと。何か怪しいんだ…。スケールがでかすぎるっていうか…」