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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗


映画館でいちかが選んだのはなぜかホラー映画だった。丁度いい時間帯の映画は席が埋まってたという理由もあるけどあまり得意なジャンルではなかった。付き合うと言ったからには付き合うけどもっとデートを盛り上げる内容でもいいんじゃねぇか?と軽い足取りで先にチケット売り場へ向かったいちかの後を追った。

3時間以上ある超大作ゆえ観終わった後は爽快感もなく緊張の連続にどっと疲れが押し寄せてきた。時々悲鳴が上がるたびにきゅっと腕を掴んでくれたのが本日のハイライトといったところだろう。

「あんだけ引っ張っておきながら案外ラストはあっけなかったねー。怖かったけど」
「俺は無駄に疲れたわ。でも案外カップルで観にきてるんだな」
「私たちの回りにも数組いたし多かったよね」
「もっと中でイチャつけばよかった?」
「公然猥褻になっちゃうからダメ」
「真面目なんですねー、けど斜め前のカップルは怪しい動きしてたけどな」
「そうなの?全然知らなかった」
「お前、映画に夢中だったもんな。途中何回も俺に抱き付いてきてたけど」
「だって怖かったし。あ、ねぇ!今日も鉄朗、一緒に居てくれるでしょ?」
「その予定だけどなんで?」
「事故物件に住んでるくらいだらホラーって全然怖くないんだけど、夜思い出すと流石にさ…」
「ならもっと楽しそうな映画にしとけよ」
「ホラーかから揚げDJあげ太郎しかなかったんだもん」
「から揚げで良いじゃん…」
「だって見たかったんだもん。それに鉄朗も観たら一人で帰りたくなくなるかなって」
「んな事しなくても居るって。てかそんな理由かよ」
「そう。だって流石に三日間も拘束しちゃうんだもん、途中で帰るって言われないように」
「俺もまだいちかと居たいし。まぁあの家に帰るのは俺も多少は不気味だけどな」
「あ、でも大丈夫だよ。今日観たのってアメリカのホラーじゃん。日本にはああいうピエロみたいな垢抜けた幽霊は似合わないから」
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