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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生


≫夢主side


それから一か月経った頃、デートのプランができたよと及川先生から連絡がった。時間も経っていたから期待も薄れていたのだけど岩泉先生に会いたい思いだけは募っていて“いきます”と返した。

でも何故か指定された場所は電車で二時間ほどの県境の駅。ギリギリまで先生には内緒と言われていたから一人で来たけど、駅から見える光景はデートには不向きすぎる自然がいっぱいの光景にまさか騙されたんじゃないかって疑ってしまうくらいだった。県境の駅ということもあって下車する人は私も含めてたった二人、改札口で私に手を振る及川先生を見つけるのは容易だった。

「あ、来た来た」
「おはようございます」
「さすがデート仕様だね。私服、可愛いね」
「でもせっかくお洒落してきてもこんな場所じゃ…、岩泉先生はまだですか?」
「実は岩ちゃんにはまだ言ってないの。サプライズだから」
「…え?」
「だって事前に話すと来ない気がしたから」
「でもいきなり伝えて大丈夫なんですか?」
「大丈夫。今日一日岩ちゃんフリーなの把握済だから。今から電話するからスマホ貸して?」
「あ、…はい。でも先生来ないなら私このまま帰りますから」
「大丈夫。俺に任せて」

通話の画面に切り替えて岩泉一と表示されたボタンを押す先生。しばらくのコール音の後、“どうした?こんな朝から”と声がかすかに聞こえてきた。

“おはよう、岩ちゃん”
“……お前、及川か?”
“うん、正解”
“なんでいちかの携帯からかかってくんだよ!?おい!今一緒にいんのか!?”
“待って待って、そんな慌てないで。確かに一緒に入るけど岩ちゃんが心配するような事は何もしてないから”
“だったら代われ。今すぐいちかに代わってくれ”

スマホ画面のスピーカーのボタンを押してクリアに聞こえてくる声に“せんせ?”と呟く。

“ いちかか?大丈夫なのか?今どこだよ”
“えっと、今、県境駅です”
“は?なんでそんなとこにいんだよ、しかも及川と!?”
“ここに来たら岩泉先生とデートができるって及川先生に言われて”
“ちょっと待て、何の話だ?お前、俺のいないところで及川に会ってたのか?”
“え…、違…っ”
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