第70章 ❤︎ 射精管理 二口堅治
「いっ…あぁぁぁ……」
「ごめん。痛いよな?」
「大丈夫っ、だから」
目を見開いて強がる姿は可愛いと思う感情とはまた少し違っていた。中は狭くて熱い収縮する壁に包まれていて、どうしたって次への期待値にはち切れんばかりに心臓は高鳴る。
「も、いいよ」
「なんで?まだ大丈夫じゃないだろ」
「私、上に乗るから」
「いやおかしい…っていうより間違ってる。意味分かってんの?」
「知ってる。騎乗位ってやつだよね?」
「初めてやる奴が選ぶ体勢じゃないだろ」
「いいの。普通にしちゃうと堅治君が後悔するもん」
「俺が?なんでだよ」
「堅治君なんだかんだ優しいから私に痛い思いさせたって後で後悔するかもしれないもん。それは嫌だから」
「優しいとか思いやりとかそういうレベルじゃねぇだろ」
「いいの。私がお願いしたことだから。堅治君優しく触れてくれてそれだけで泣きそうなくらい嬉しいんだよ。だから…」
いちかはすっと起き上がり、〝よいしょ〟と甘ったるい声で俺の体を仰向けにさせようと持ち上げようとする。
「そんくらい自分でできるしいちかの力じゃ無理」
「だよね」
「けどマジでやめといた方がいいって」
「今日はもう諦めてください」
仰向けになった俺に跨り見下ろしながら笑ってゆっくりと唇が降ってくる。
「初めてのことだけは忘れないでね?」
こんなの忘れろっていう方が無理だ。