第68章 ❤︎ 青城3年とルームシェア
及「飛行機もそうだけど空港もみんなマスクだし人も少ないし静まり返ってるし異様な空気だったんだから」
松「ま、無事帰ってこれたしとりあえずはお祝いだな」
花「そうだな。」
及「そうそう。でもさ、ひとつ言ってもいいかな?」
岩「なんだよ」
及「なんで夕食、カップラーメンなわけ!?え、俺が今日ここに来るの知ってたよね?」
花「知ってた。ちなみに昨日はいちかの手作りの唐揚げだった」
及「ちょっと待って、俺も唐揚げが良かったんだけど!?ねぇ誰がこれ選んだの?絶対いちかじゃないでしょ」
花「俺が選んだ。だってメイドインジャパンだし、ほらよく見ろよ。全国津々浦々のご当地カップラーメンなんだからな?」
及「所詮カップ麺じゃん。せめて寿司とか…」
花「金がない!」
岩「むしろ及川が準備すればいいんじゃねぇか?」
及「酷い扱いだよね。久々のこの感じ、懐かしくて泣けるよ」
岩「よかったな」
及「よくないよ!」
「まぁいいじゃん。みんなで食べたらなんでも美味しいから。いい匂いしてきたじゃん」
花「そうそう。とりあえず無事に帰国出来て晴れて自由の身になれたんだからね」
岩「ありがたく食え」
及「そうだね、そうさせてもらうよ」
「じゃみんな適当に好きなのから食べよう」
テーブルに沢山並べられたカップ。色んな匂いが混ざってるけど蓋をあければスープの色は違うしどれも美味しそうな出来上がり。各自。好きなカップを手に取って豪快に麺をすする。
「ん…、このラーメン、美味しい。誰か一口食べる?」
松「じゃ、俺が貰おうかな」
「いいよ?」
松「ありがと」
「スープ熱いから。…気を付けて」
松「ん…」
及「……ねぇ、なんかあった?この二人」
松「なんで?」
花「ないっちゃないけどあるっちゃあるよな」
「ないよ。もうやめて」
及「え?何?俺が来るまでになにかあったの?」
「だからないってば。花巻も適当な事言うとご飯作らないよ」
花「ごめんごめん、まぁ及川もそのうち分かるから」