第68章 ❤︎ 青城3年とルームシェア
「あー、出そう…。いちか相手だと俺、無茶苦茶早いわ」
頭全体を揺さぶられて意識も朦朧としたところにまた熱いものが注ぎ込まれた。喉も麻痺してるみたいでどうやって嚥下も正常に機能しない。解放された唇からは飲み込めなかった精液と唾液が溢れてそれを受け止めたシーツは酷い有様だ。胃は空っぽなのに喉奥を攻められたせいで軽い吐き気も喉に違和感だってある。
「大丈夫か?なんか飲むか?」
「無理。気持ち悪い…」
無理矢理にされた結果とはいえこんな失態を晒しても心配そうに寄り添ってくれる岩泉がティッシュの箱から数枚取り出して渡してくれる。こんな時、優しくしてくれる男を選ぶべきなんだよなって冷静になりつつあるもう一人の自分が語りかける。
「ごめん。大丈夫?」
そしてこんな時にもヘラ突き上げてる花巻みたいな男はダメだとも悟る。
「最低…。調子乗りすぎだから」
「いやぁ、ほんとごめん…。完全にやり過ぎた感あるわ」
「反省して」
「うん、猛省する」
「汚れたシーツは二人が洗ってね」
「ん、了解」
岩泉がくれたティッシュで口を押さえながら吐き気が治まるのを待っていると部屋の扉が開いて三人の視線はドアの前の松川へ。もういい時間だしそりゃ起きてきてもおかしくはない。だけど松川の登場にも特に驚かなかったしそんな体力もなかった。
「三人さん、おはよう」
「あーら、この状況で登場しちゃうの?」
「いいタイミングだろ?なんというか、朝から思いっきり楽しんだみたいだな」
「……見てたの?」
「いや?ちょっと前に気付いていちかのために風呂いれてたとこ。いちか、調子悪そうにしてるけど大丈夫?」
「少し気分悪くて」
「何して遊んだの?」
「……ごめん、気持ちよくってイラマしちゃった」
「……ああ、それで気分悪くなっちゃった?」
「…ん、少し」
「花、遊ぶのはいいけどほどほどに…」
「ごめん。」
「んじゃお二人さん、あとは俺の仕事だから」
「え?」
「風呂入るだろ?」
「うん」
「このままいちか連れてくから部屋の片づけしといて」
「了解」
「結局いいとこはまっつんが持ってくよな。…でも無理させちゃったからあとは任せた。よろしく」
「じゃ、いこっか」