第68章 ❤︎ 青城3年とルームシェア
美味しいりんごも不味くなってしまいそうな話だ。及川は確かに確かにイケメンだけど、あの面倒くさい性格に振り回されるのは気が重い。まだこの三人は性格的にもマシ()だけど、ラスボス感満載の及川だけは気が重い。一緒になんか暮らしたらあの我儘に振り回されそう…。
花「いちか、すげぇ嫌そうな顔してんじゃん」
松「ま、及川のことはゆっくり考えたらいいよ」
「ゆっくりったってあと二、三日経ったら即来そうだけど」
岩「だろうな」
「はぁ…、もう考えるのも面倒だから考えないようにしよう」
岩「そうしろ。あいつのことなんて考えるだけ無駄だ」
「言えてる。じゃあもう考えない」
花「及川が来たらみんなで居留守使うのもありだな」
「それいいね。及川だから誰か出るまでいそうだけど」
松「いや、それはさすがに…」
岩「日頃の行いの悪さだな。んじゃ、これ、ごちそーさん。俺、一旦アパート戻るから」
「あれ?そうなの」
岩「荷物取りに帰ってくる」
「え?もう?」
花「そうだよな、やっぱ早い方がいいよな。じゃあ俺も行こう」
「いやそんな急がなくても」
岩「荷物、ある程度まとめたら戻ってくるから」
花「そうそう待っててねぇ、いちかちゃん」
「もう住むのは決定なの?」
岩「初めからそのつもりだ」
花「やだ、岩ってば格好いい」
松「もうすぐ夕方になるし話すなら早い方がいいよ」
岩「そうだな。んじゃちょっと行ってくる」
花「俺も。あ、ご馳走様。ほんとに美味しかったよ、ありがとう」
「そりゃどういたしまして…」