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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第16章 たったひとつの (五条悟)



首筋、耳、肩、腕、浅い呼吸を繰り返すが落ち着くまで全身に甘噛みをして待つ。

『ん、ふ…んぁ…っそれ、らめ…っ』

「お前の呼吸が落ち着くの待ってんだけど…逆効果だったか?」

『んぅ…あ、ぁ…っまって…まだ動かないで…ッイ、ったばっかりだから…っめぐみくん…ァあッ』

上がる体温が、早まる鼓動が、お前を好きだと言う。

「…っは、あ…気持ち…中すげぇうねってる…俺のこと離したくねえってさ…、?」

『ん、ンん…ッ気持ち、ぃ…ッ』

「は…っあ、虎杖とシたってきいた…俺とどっちがいーの」

『わか…っない、…っ』

「分かるだろ。ほら、俺の目見て。」

のいいところに当たるように腰を打ち付けて視線を合わせると とろけた瞳に俺が映った。

あぁもうなんなんだよ。

好きだよ。

そんな目で見るな。

その瞳に映るのが俺だけならどんなにいいだろう。

の瞳に映る俺は自分も知らないほどに優しい顔をしていて、それでも自分のものにはならないと悟っていた。

多分は虎杖のものにもならない。

五条先生が許さないから。

五条先生の唯一の弱点はだって言い切れるくらいにあの人にとっては全てだ。出会ったときからずっと。

"僕のだからね"

そう言われ続けてきた。

多くは望まない。互いの瞳に互いだけが映るその時だけは俺だけのでいて。

「…っごめ、んイきそ…ッ」

好き

好きだよ

終わりたくない

まだ俺の腕の中にいて欲しい

『ん…っい、よ…めぐみくん…っ』

「は…っあ、イく…で、る…っ」

こうして繋がったのは本当に久しぶりで、あっという間に射精感が込み上げてくる。いろんな想いが溢れておかしくなりそうだ。

「ん…ッは、あ…っはあ…ッ」

くたりとに身体を預けると温かい手が頭を撫でてくれる。この時間が1番好きだ。ずっと終わらないで欲しいといつも思う。

「わりぃ、ガッツきすぎた。」

『恵くんとするの好きだから平気。久しぶりだったもんね。』

「ん、」

2人で風呂に入って何度もキスをして…恋人みたいな時間を過ごしてもは五条先生の元へ行ってしまう。仕方ないと分かっていても心臓が痛てぇんだよ。
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