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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第16章 たったひとつの (五条悟)


Prrrrr…

嬌声と水音だけが響く部屋。暗闇に光るのスマホに表示された "五条悟" の3文字に思い出に浸っていた意識が引き戻される。

『ん…っぁ、はあ…っだれ、から…っ?』

「五条先生。が帰ってこないから連絡きたんだろ。」

『でなきゃ…めぐみくん止まって…ッ』

「出ていいよ」

『止まってくれなきゃ出れな…いっ』

力なく俺の胸を押し返す手を押えて通話ボタンをタップする。

《やあっと出た!!もしもーし!?ちょっとどこいるの??僕との約束忘れたわけ??》

『ぇ…ちょっと待って…っ』

《〜?お前が帰ってきてくれるって言うから僕今日学校いったんだけど??》

どんな交換条件だよ。
つかそんなモチベでよく教師できんなこの人。

『さと、る…っ?』

《ねえ今どこ?僕もう家着いたよ?》

『すぐ、いくから…っ待って、て!』

《どーこーにーいーるーの???》

『みんなで勉強してて…っすぐ終わるから…!』

《ふぅん。悠仁ならさっき野薔薇の荷物持ちさせられてたけど僕の幻覚だった?》

たしかに虎杖は香水?を教えてもらった借りを返すのに釘崎の買い物に付き合うとかなんとか。

俺とこんなことしてるなんて知ったら五条先生はなんて言うかな。

『ほんとすぐ行くか、ら…っ』

「、普通にしなきゃバレるぞ」

『なら奥ぐりぐりするのやめて…っ』

耳を甘噛みしながら声を送り込むと腰をヒクつかせながら俺の背に爪を立てて快楽を耐えている。

《恵といるんだね?帰ってきたらお話あるから寄り道せずに僕の家来て。分かった?》

『わ、わかった…よ』

《じゃああとでね》

切り替わった電子音が通話の終わりを知らせる。口調とは裏腹に地を這うように低くなった五条先生の声が耳に残る。

「がえろい声だすからバレた」

『ちが…っめぐみくんがやめてくれないから!』

「ここずっと攻めてたから?ここ好きだよな。」

『んん…ッ』

「もう声我慢しなくていいだろ。いつもみたいにたくさん俺の名前呼んで」

『んぁ…ッめぐみくん…めぐみく、ん…っ』

の甘くとろけるような声に名前を呼ばれるのが好き。すげえ好き。だってその瞬間は俺だけを見てくれているような気がして、俺だけのになるから。
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