第9章 歪想 (羽宮一虎 / 場地圭介)
床に座っていた体をベッドに上げてを待つ。なかなか来ない彼女の手を引いてベッドへ上がらせると顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「おいおい誘ったのそっちだろ?」
『そ…だけど今日だとは…っ』
「今日まだ抜いてねぇから全然イけるわ」
『ま…待って待ってカズくん!
私初めてだから…ちょっと待って…』
「そんなん知ってるけど。
の処女俺にくれるんでしょ?
大丈夫。優しくしてやっから、な?」
『分か…った。分かったけど自分で脱ぐ。』
逃げられないと観念したのか1つずつボタンを外していく。全部外し終わってスルッとシャツを脱いだ途端、目の前にあった布団を被ってしまった。
「おい、そんなんされたら見えねえって
サクラ色の下着みせてよ」
『み…みたのっ!?』
「見たのって…目の前で脱いでたら見るだろ」
『待ってほんとに…恥ずかしくて。』
「そんなんどーでもよくなるくらい悦くしてやるから布団どけような。はい、それ俺にちょうだい。」
握っていた手をやっと離してくれた彼女から布団を奪って押し倒す。組み敷かれて今度は胸の前でクロスした手をどけてはくれない。
「手ぇ邪魔」
『…っうぅ』
「わかったわかった。今日は最後までシないから手どけて?ちょっとずつ慣らしてくならいい?」
『ん…それ、なら。』
「俺がこんなに優しくしてやることないからな?お前わかってる?手のかかる幼馴染で困るわほんと。」
『ごめ、んなさい。私から言ったのに。』
「んーんいいよ、はそれで。
逆にサクッとヤらせてくれてもビビるわ。」
俺の下で不安そうに瞳を揺らす。
『優しく…してね。』
「わーかってるっての。
はい、手どけよーな?」
『ん…っ』
手の力を緩めた彼女の腕を片方掴んで頭の横に縫いつける。サクラ色の下着がコイツらしい。
『…カズくん恥ずかしい。』
「もっとペッタンコかと思ってたけど意外とあるんだな。さいこーだわ。」
『ひぅ…っんは』
首筋を優しく食べるようにハムハムと唇を沿わすと今ままで聞いた事のない声が聞こえてくる。
「エロい声出せんじゃん。」
『カズ…くんっ』