第32章 侑end
結局それから夏希は寝室に篭もってしまい、俺はリビングのソファで横になり、一夜を明かした。
重い頭と瞼を持ち上げ、とりあえずサムとあやかちゃんには連絡を取り、今日の結婚パーティーには参加出来ない旨を伝えた。
頭をガシガシと掻きながらため息を吐き、寝室のドアの前に座り込んだ。
侑「夏希、起きとる?
もっぺんちゃんと話ししよ。」
夏希「・・・話しって何?別れ話?そんなん聞きたないし。」
侑「そんなんちゃうって。てか俺の独り言だと思って聞き流してくれてええから。」
夏希「・・・。」
ドアの向こうからの返事はない。
けど、俺はそのままぼんやりと天井を見上げながら話し始めた。