第32章 侑end
侑「・・ともみ、、」
佐久早「侑っ!突っ立ってないでお前はそっちどうにかしろ!
俺はこの人部屋に連れてくから。」
佐久早選手は私を軽々と持ち上げると横抱きにした。
佐久早選手の行動に驚きつつも、背中が痛くてすぐに動けなそうなので今は甘えさせてもらう事にした。
侑「・・分かった。てか怪我は⁈大丈夫なん⁈」
佐久早「頭は打ってないから大丈夫だと思う。
つーかそっち、かなり興奮状態だからお前も気をつけろよ?」
侑「そーか…。臣君、ともみちゃん頼んだで?
ともみちゃん…すまんかったな…」
侑君は目を伏せ、私達の横をスッと通り過ぎると、夏希さんの側にしゃがみ込んだ。
侑君の手が夏希さんの背中に伸び、泣き声が更に大きくなった。
佐久早選手は私に目配せすると静かにその場を後にした。