第31章 番外編 黒尾end
捲れ上がったシャツの裾を直し、クロは私に体重がかからないように肘を突くとそっと抱きしめた。
黒尾「お前ね、、早く言えっての…。こんな余裕なく抱くとこだったじゃねーか。」
すぐ耳元でささやく声が切なげに掠れていた。
「・・ゴメン。よい歳して、、重いよね…」
黒尾「バカ、ちげーよ。すっげー嬉しい…嬉し過ぎて今ちょっとパニック。
ちょっとしばらく抱きしめさせて?」
「・・うん…」
研磨の言う通りだった。
"クロなら大丈夫。"
優しく抱きしめてくれるクロの首に腕を回した。
クロになら全てを晒け出せる。
全部受け止めて欲しいし、クロの全部、私も受け止めたい。