第3章 Attack of the Clones
「誰か入ってくるかもしれないな。」
「こうしてきたのは誰?」
2人はそういってまた唇を重ねる。
次は、お互い抱きしめあって、幸せをかみしめるようにキスをした。
「エキドナ、愛してる。」
「私もよオビワン。愛してる。」
そろそろお暇しようと思っていた気持ちもどこかに消えて、エキドナはオビワンの腕の中に閉じこもる。
なんども降り注ぐ彼の愛を、この上ない幸せと共に受け止めた。
何度も唇を重ね、抱きしめあっていたエキドナ達。
そんな中、突然にインターホンが鳴って二人はガバッと離れる。
オビワンはドアの前まで行くと、インターホンの人物に驚いた。
「マスタープロ。どうなさったんです?」
エキドナはあくまでも、飲み終わりの酒瓶を片付け、朝まで飲んでただけですよという様子でプロを見た。
「マスタープロ!おはようございます。」
「エキドナ。なんでここに…。」
「3か月ぶりのコルサントを3人で祝っていたんです。アナキンは先ほど出ていきましたけど。」
「そうか。仲が良いことだ。」
プロは安心したように部屋の中心部まで入ってくる。
「久しぶりに帰ってきたところ悪いんだが、3人には緊急の任務がある。アミダラ議員の影武者が暗殺された。3人に護衛についてもらいたい。」
「そんな。議員は無事なんですか?」
「あぁ。緊急だったが故部屋まで来たのだ。詳しいことはデータで送っておくから準備を始めてくれ。」
「わかりましたマスタープロ。」
オビワンの返事を聞いてプロが出ていき、ドアが閉まったことを確認すると、すぐに2人はデータを確認した。
「君の演技には驚いたよ。」
「自然だったでしょ。」
いつものように離れてデータを見るわけでもなく、自然にくっついてタブレットをのぞき込む事に、想いが通じていることを自覚した。
「私、シャワーに入りたいし、一回戻るよ。」
「あぁ。アナキンもじき戻るだろう。準備が出来たら私の所に来れるか?」
「了解。できるだけ急ぐね。」
エキドナは残った酒瓶1本を捨てると、オビワンに自分から軽いキスをしてオビワンの部屋を出た。
「これは一杯食わされたな。」
動揺を抑えきれないオビワンは、部屋の中で一人、髭を触りながらそうつぶやいた。