第18章 翔くんの病気疑惑、の巻
「では、修正は無しというコトで、宜しい、ですか」
「ええ、まあ…それはそうと櫻井さん、大丈夫ですか?何だか顔色が悪いみたいですけど」
どうにか記事の確認を取ってもらい、仕事を終えた俺がもう一度最後に確認を取って帰ろうとしたら
お店の人が物凄く心配そうに言った
(大丈夫かだって?だいじょばねぇに決まってろうがよ(泣))
…とは、言えないので、取り敢えず笑って言う
「ふ…ふふふ…大丈夫です(泣)」(←笑ってないじゃん)
「はぁ(汗)」
笑顔とはお世辞にも言えないような引き吊った顔に、店員さんドン引き(苦笑)
(あぁ…もう俺が心から笑える日は永遠に来ない気がする…)←そしてまた遠い眼
「あれ?櫻井さん?」
「ん?」
引き吊った作り笑いを浮かべつつ店を出ようとしたら、何だかやたらに聞き覚えのある声に呼び止められた
「あ、ニノ」
「何してるんすか、こんなトコで」
「何って仕事だよ。ニノの方こそ何してるんだよ?一人か?」
「いえ、大野くんと一緒だったんですけど、ちょっとね」