第43章 我が家にヤツがやってきた!、の巻
.
「諦めはつきましたか?」
めっちゃカワユスな愛妻の笑顔と、無邪気に俺の腕にじゃれつく奴(←まだ奴とか言ってますが)を前にして
思わず顔の筋肉が緩んでしまった俺を見て(←要するにデレてます)
ニノが、してやったりって顔でにまりと笑う
俺は、慌てて渋い顔を作ると(笑)そんなニノに向かって喚いた
「な、何だよ諦めって!
俺が何時何を諦めたっつうんだよっ!!///」
「だから、妙なヤキモチ妬くの止めて、こいつを家族として受け入れる気になったのか、って意味っすよ」
「え?
翔くんヤキモチ妬いてたの?
……ニノに??」(←まるで事態を解っていなかった奥様)
「ほえ?」(←まるっきり見当違いな事を言われて思わず間の抜けた声が出ちゃいました)
「何で俺っすか(笑)」
ニノは
間の抜けた顔で智くんを二度見する俺と
キョトンとしながらそんな俺を見ている智くんを見て笑うと
どっこいしょ、なんて掛け声を出しながら立ち上がった
「まぁ兎に角ね
流石のMr.ヤキモチ妬きも、子供と動物にゃ敵わないっしょ(笑)
俺は今日はもう帰りますよ」
「だ、誰がMr.ヤキモチ妬きだっ!!///」(←まんまアナタでしょうに)
「だから、何でニノにヤキモチ妬いてたの?」(←違うから)
「(……本当にこの人らに仔犬を任せて大丈夫だろうか)……なんかあったら、何時でも連絡して下さい
……んじゃ、俺仕事なんで。」(←実は大の犬好き(笑))
そう言って微妙な顔をしながら、玄関へ向かおうとしたニノが
「ああそうだ」
と言って、ポンと手を叩き振り向いた
「名前!
この子、なんて名前にするんすか?」
.