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【コナン】黒い闇と翡翠の光【東リべ】

第2章 time travel


世良 双葉はいつものように登庁していた。

表向きは捜査一課だが、本来の所属は警視庁公安部の警部。
毎日山のように処理しないといけない書類があり、二徹、三徹は当たり前だった。

今日も東京卍會に関する新たな情報がないか、それと別で追っている通称【黒ずくめの組織】との関連がないか、渡された書類に目を通していた。






「世良さん……目の下、凄いクマありますよ」

『それを言うなら風見さんだって』





双葉に声をかけてきたのは、同じ警視庁公安部に所属する風見裕也警部補。
風見の方が歳上なのだが、立場で言うと双葉が上司になるのでほぼ対等な立ち位置となっている。

風見は上司だから双葉に敬語を使っているが、歳は双葉の方が明らかに下なので双葉もまた風見に敬語で話している。






「降谷さんも言ってましたよ、“赤井みたいなクマを作るな”……と」






彼が言っている【赤井】というのは、FBI捜査官で凄腕のスナイパーであり、例の組織からは【シルバーブレット】と恐れられている赤井秀一のことだ。

赤井と双葉は兄妹である。
だが、それを知っているのは警察では上司の降谷零、風見、直属の上司とも言える黒田管理官、そして江戸川コナン、工藤夫妻、阿笠博士だ。

降谷と風見が彼らが兄妹と知ったのは多分、妹の世良真純が赤井秀一と兄妹だというのを知って、芋づる式で同じ姓である双葉のことも知ったのだろう。






『いくら私と赤井秀一が兄妹だからって、降谷さん私に突っかかってきません?』

「私は降谷さんと赤井の間に何かあったかは存じてませんが、世良さんに対しては多分違うと思います」

『違うって?』






風見はハァ……とため息を漏らし双葉を見ると、双葉が首をかしげ何も分かってない様子にまたため息を漏らした。







(降谷さんは貴女のことを……降谷さんファイト)







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