• テキストサイズ

~セーラー服と銀八先生~ 銀魂3Z沿い小説

第2章 【第二講】第一講から遡ってる(略)番外編みたいなもんだから


「つーわけで、こいつは今日から俺のもん……じゃねーや、俺のクラスのもんだ。文句は受けつけねーぞ。つーわけで、□□はここ、俺から一番近い席に座れ」

 銀八は桂の席を示す。

「ヅラ、お前は一番後ろに行け」
「ヅラじゃありません、桂です。そんな横暴は許せません」

 キリッ! とした表情で桂が異を唱えた時、真ん中の席で一人の男子が立ち上がった。

「あ! 思い出した!」

 妙ばかりで埋め尽くされた脳みその中から、近藤はようやく、○○の存在を探し当てた。やったね!

「うるせーぞ、ゴリラ。ケツの毛むしられてーのか」
「むしられたいです! スベッスベのおケツになりたいです! じゃねーよ!」

 ノリツッコミを披露した後、近藤は声を上げた。

「あの時の! そこんとこの道で車に轢かれた子だろ!」

 近藤の言葉に、○○は目を向けた。
 ○○は二年前、銀魂高校への入学を目前に控えたある日、高校の裏手で車に撥ねられた。
 そして二年もの間、意識不明のまま入院していた。きっと凄まじい事故だったに違いない。わかんないけど。
 その場に居合わせ、救急車が来るまで応急処置を施してくれた人物が、このクラス内に二人いた。
/ 226ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp