第10章 return
「お前のこと、これからドラミって呼ぶわ。」
「じゃあ圭介は…ジャイアン?」
「あ"ん?なんでそーなんだよ!
出木杉君だろどっからどー見ても!!」
「だったら私だってシズカちゃんでしょ」
「なっ…そしたらお前…三ツ谷がのび太くんだぞ」
「はぁ?!なんで?!そんなわけないでしょ!」
「だってシズカちゃんとのび太くんは将来…」
「あのー…お邪魔なら俺帰りますけど?」
「「!!!!!」」
びっくりしすぎて腰を抜かしそうになった。
振り返ると、なんと松野千冬が立っていた。
ちなみに千冬は場地の隊の副隊長である。
「てめぇ!いきなり現れんじゃねーよ千冬ぅ!!
つぅか早すぎじゃね?!」
「いや、ピンポン押しても出ないし、緊急!とか電話で怒鳴るから何かあったのかと思って急いで来たんすけど。」
千冬は何事かと急いで来たにも関わらず、2人の甘い空気を目の当たりにしてしまって内心これを見せつけられに呼ばれたのかとすら思ってしまっていた。