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progress ~東リべ卍~R18~

第10章 return



「じゃじゃーん!!
ちゃあんと圭介にもお土産ありまーす☆」


そう声高々に言ってペヤングを2つ、見せつけるように取り出した。


「いつものペヤング!!と!!
なんとっ!!獄激辛ペヤング!!!」


「獄…激辛…??
ほんとにお前食えんのかコレ?」


パッケージには、泣けるほど辛いのでどうのこうのと書かれていて、しかも鬼の絵柄も描かれている。


「なんかペヤング史上最強の辛さなんだって。コンビニのポップに書かれてた。」


「ペヤング史上最強?!?!」


「圭介が先に食べるんだよ!!」


「っ、なんだよそれ!俺を殺す気か!!
お前が買ってきたんだろ!
お前が先に毒味をしろ!!」


真剣にそう言う場地に、ランも真剣に返す。


「やだ、私のこと殺す気?」


「だったらなんで買ってきたんだよ!」


「なっなんでって…だって…
圭介と食べたかった…から…」


「・・・」

「・・・」

シュンとなって小さくなるラン。
妙な沈黙が流れてしまった。


「…あー…悪かった悪かった。
そーだよな。お前は俺とペヤング食うのが人生の楽しみなんだもんな」

そう言って幼子をあやすようにポンポンとランの頭に手を置く。


「や、そこまでは言ってないけどね?」


「だが、いくらそこまで言われてもこんなとこで命を削りたくねえからな。」


「なにそれ!去年バレンタインに渡した期間限定のチョコレート味のペヤングは食べてくれたじゃん!!ちゃんと完食してたし!」

「だっ…それはだって…」

(お前のくれたバレンタインはしゃーねーだろ!
くっっそまずくて吐きそーだったけどな!!)
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