第12章 身の危険
ウォレスのいく先々に現れては目障りなファンを排除していった。結婚から逃げれないと悟ったクリスは身代わりをたてウォレスとの結婚を果たすために動いている。
宇航:「警察は動いてないんですか?」
アンソニー:「インターポールが証拠を掴んで接近できないようにして、出国できないように父親のワーグもしたけど、偽造パスポートでどうも出国したらしい。指名手配をかけているから入国はできない。だからこそ何をしてくるか分からなくてね。」
アンソニーが言っていた通り、インタポールが動いており美鈴たちに会いに来た。
コルベット:「初めまして、インターポールのコルベット・ジラードです。こちらは、部下のジル・デュポアです。」
ジル:「初めまして。」
コルベット:「アンソニーさんから大まかな事は聞かれてる思いますが、香港に入国を試みようとクリス・ワーグの動きがありこれまでの動きと現状をお伝えに参りました。」
ジル:「現状報告は私からさせていただきます。カナダを出国したウォレスさんを追い各国を動き回ってます。最初はストーカー行為ですんでましたがイギリスで事件が起きました。以前から噂のあったモデルが脅迫され、帰宅途中に暴漢にあいケガをしました。これをきっかけに行動がエスカレートしており、殺人事件までに至っております。」
コルベット:「国をまたぐ事件になっていることから私達インターポールが動くことになりました。回数を重ねることで、ウォレスさんへの執着は増すばかりで、SNS等でウォレスさんをフォローしているもモデル達に脅迫、殺人予告、動物の死骸を送り付ける。」
ジル:「数週間前に謎のモデルがウォレスさんと共演すると話が上がってからクリス・ワーグの動きが変わりました。」
宇航:「変わったというのは、ウォレスと美鈴の婚約の件ですか?」
アンソニー:「そうだよ・・・。伏せてはあったんだが、ワーグ家からの執拗に婚約の話を持ち掛けられて婚約者がいると伝えたんだよ。」
宇航:「それだけでは美鈴だとは分からないですよね??」
美鈴:「ウォレスと連絡は取りあってないし・・・。大哥とも・・・。」
ウォレス:「モデルの間で噂になっていてこの前、ウィリアムのブランドの撮影時に聞かれて。美鈴の知り合いだったから。ごめん。」