第71章 右手に陽光、左手に新月〜水柱ver.〜 / 🌊・🎴
「本当に俺で良いのか?」
「はい!! 俺は義勇さんが良いです!」
声をかけられた炭治郎の顔にとびきりの笑顔が宿るのを確認した七瀬は、両拳にぐっと力を入れながら自分も喜びを噛み締める。
「沢渡、お前もだ」
「は…?」」
突然声をかけられた彼女は何の事かわからず、呆けた声を出してしまった。自分もとは一体何の事なのか。
相変わらず義勇の言葉の真意が掴みきれない七瀬は、脳内をたくさんの疑問符で埋め尽くしていく。
「義勇さん、七瀬もって事はもしかして…」
「部屋はたくさんあるから、問題ない。稽古を始めるのであれば少しでも早い方が良い」
何よりお前達の作る鮭大根は美味い。
水柱はそれだけ言うと、自分の木刀だけではなく、炭治郎と七瀬が手に持っていた木刀を回収し、屋内へと入っていく。
「えー…私も継子になるって事…? これって決定事項なの?」
「俺は七瀬も一緒で凄く嬉しいぞ!これからよろしくな」
こうして七瀬炭治郎と一緒に、水柱・冨岡義勇の継子になるのであった ———
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ここから結末が二つに分かれます。
義勇エンドは次ページより→
炭治郎エンドは1041ページより→