第6章 海軍と人さらい
「ッ!!? 何故僕にその鎌を向けるのですか!!?」
「…もう…昔の私は居ない…」
とんっと地を蹴ってジャンプすると、空中で立った
「立った…!!? しかも空中で!!?」
「まさか悪魔の実の能力者だったのか!!?」
「麦わら海賊の船長…ルフィ…、貴方の仲間を一人預かった…」
「仲間を!!? 誰を!!?」
「海賊狩りのロロノア・ゾロ…」
「ゾロを…!!?」
「返してほしければ赤月の闇を連れてあの島まで来て…、明日の夜までに来なかったら…
彼を殺すわ…」
「メーハク中将!!!!」
不安そうな表情を浮かべ、大きく叫んだ事によって呼吸を荒くするラルク
「…もう、"中将"なんていらない…」
それだけ言い残し、メーハクは海の方に向かって空中で走り出した
「お待ち下さい!!!! 何故貴方がこんな…!! 誰よりも"守る正義"を堅く貫き続けていた貴方が何故…!!? 僕は貴方に憧れて海軍に入ったのにッ…!! 何故ッ…
何故貴方は守る事をお止めになってしまったのですかッ…!!!?」