第14章 Happy Birthday!
『むっくんが喜んでくれて、私もすごく嬉しいよ。』
「…もーえりかちん可愛すぎでしょー。ぎゅ〜ってしたいけど、両手塞がっちゃってるしー。」
『みんなからもらった大事なプレゼントなんだから、落としちゃだめだよ?』
「うー。落とすのは嫌だから、ぎゅ〜は我慢する。じゃあえりかちん、チューして?」
『えっ…!』
「俺両手塞がってるから何もできないしー。えりかちんからして?」
そう言ってむっくんは少し前屈みになる。
「これならえりかちん届くでしょー?誕生日だからお願い聞いてよー。」
『で、でもここ外だし…人に見られるよ?』
「え〜、お願い聞いてくれないの〜?」
…むっくんズルい。
そんな風に言われると断れない…。
けどそんなに私の方見て待機されたら、なんか物凄く恥ずかしい!
…えーい!ここはやるしかない!
…ちゅっ。
『こ、これでいい?』
「…ん〜少し物足りないけど、えりかちん可愛かったからいーや。えりかちん、俺今すっごく幸せ〜。」
……ずっと一緒にいよーね。
そう言って今度はむっくんからキスしてくれた。
もちろん…。ずっと一緒だよ。