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【呪術廻戦】溺愛君主は甘やかしたい

第8章 過保護じゃなくて溺愛ね


「あんまり考え過ぎたら良くないよ」
「ごめん、そうだよね。長居しちゃったね」
「気にしなくて良いのに」



硝子にお礼を言って部屋に向かう。
確かに硝子と言う通りこのままじゃダメなんだよね。
問題は何も解決していない。
悟に頼り過ぎているのも事実だ。少しぐらい自分でなんとかしないと。



「あれ、真白ちゃん?」
「桜井さん!どうしたんですか?」
「やだ〜、任務の迎えよ。今日は2年生の任務に付き添うことになってるの。
それより体調はどう?
風邪ひいたって聞いたけどもう大丈夫なの?」



廊下を歩いていると後ろから桜井さんに声を掛けられた。
桜井さんが2年生の補助をするのなんて珍しいなぁ。
1年生の体術を見たあとですぐ任務ってこと?
変な予定だけど、まぁでもそういう日もあるのか。
いつもは平気な、桜井さんの薔薇の匂いが少し胃を刺激する。



「っていうか聞いてよ!真白ちゃん!
しばらくあたし真白ちゃんと任務被らないの!
真白ちゃんの同行伊地知かフリーってどゆこと?」
「あ、あの、凄く言いづらいんだけど、赤ちゃんが出来まして……それで安定期までは皆に内緒でお休みを頂いてます」
「……え?」
「ごめんなさい、本当は桜井さんにもすぐお伝えしたかったんですけど、中々タイミングがなくて……」



急に予定が変わったらびっくりするよね。
私の同行は桜井さんが多かったのに。



「……なぁーんだ、そういうことね!
おめでと、真白ちゃん!
お腹の子は男の子?女の子?今どのぐらい?」
「今5週目ぐらいなので性別はまだ……でも分かったら早めにお伝えしますね」
「元気な子期待してるよ!2人の子なら絶対美形が産まれる!
あ!そろそろ時間やばいから行くわね!」



美形……か。
悟の遺伝子を多めに引き継げば美人が生まれて来るんだろうなぁ。



「……悟に似てね」



お腹にソッと手を当てるとなんだか少し内側が暖かい気がした。
部屋に戻り、冷蔵庫の中にあったうどんと水を取り出した。
ちゃんと食べてお腹の子を育てなくっちゃ。
身体を驚かせないようにゆっくり食事を摂る。
あ、そうだ。悟が帰って来るまで暇だから書類仕事やっちゃおう。
これなら座って出来るし身体にも負担掛かりにくいでしょ。
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